FIND OUT
ふいに温もりが冷たくなった気がして、目が覚めると、柊が膝を抱えて起き上がっていた。
「しゅ……う?」
まだ暗い最中で見る柊の顔は思いつめたような顔に見えて、言葉に一瞬詰まった。
「起きるのか?」
微かに首を振るのが見えたかと思うと、再び潜り込んできた。
今度は少し心臓に近いところにぴったりとくっつくように。
「……やひーと?」
「あ?」
眠った事で少し冷えた体温が、柊の体温で埋められていく。心地良い温かさ。
「夜人の心臓。いつもよりはやくないか?」
ぎくり
「そんなん知るか」
嘘吐きなんだよオレは。
本当は自分でもわかるくらい鳴っている。何度か体験した事のあるような甘いような苦いような並にのってくる。
きっと柊の体がオレに対して温かい所為だ。そうに違いない。
「あー……夜人。じっとしてろ」
「え?」
「いいから」
あのトロンとした目ではなく、何時もの柊の目はオレの目を真直ぐしたから仰ぐように捕らえる。
胸元にあった熱さの抜けきらない手は這うようにゆっくりと胸から首を通り頬で止まった。
「しゅ、う?」
「動くな」
柊はゆっくりと体を起こすと目を細めた。
「じっと……してろよ?」
俺の返事なんか待たずに、柊は少し首を傾げて近付いてくる。
視線は相変わらず捕らえられたまま、このままだと息も絡め取られそうな気がする。
ピーンポーン
「こんな時間に誰かきた……な」
柊は体勢を崩す事無く呟くと、溜息をついてベットを降りた。その溜息はすべてオレの口唇にあたって弾ける。
「目。まつげついてるから取れよ」
そう言い残すとオレの部屋を出て行ってしまった。
おそるおそる目に手をやり、こすると、確かにそこにはまつげがあった。
途端全身が熱くなる。
オレは何を考え……反応もせずに……………………それどころかオレは、キタ……イした?
「ひぃーただいまー」
「お前今何時だと思ってるんだよ」
「柊くんただいま」
「おいおい志乃まで」
もしもあのままチャイムがならなかったら。
「サンタに会いに行ってたの」
「サンタぁ?!」
「可愛かったよね」
「ねー」
「……夜人まだ寝てるからあんまり大きな声出すなよ?」
ナラナケレバ
「えー。ひぃ。おなかすいた」
「私もー」
恐る恐る自分の唇に指を乗せると、思いのほか柔らかかった。
「じゃあ深夜のコンビニと行きますか」
「いくー!」
「柊くんおごり?」
「……わーったよ」
とおくなっていく話し声
オレは一体何を望んだんだろう
あのまま
ナラナケレバヨカッタノニ
そのまま
オレは何を…………