FIND OUT
時たま言われるんだが。俺には欲情心と言うものが欠けているとかいないとか。
この間だってそうだ。一応奈千佳とデートっぽいものはして来たわけだから。普通の一般的な現代人としてはちょっとくらい手を出したって許されるよなぁ?
でも、しなかった。したけど。
志乃ちゃんにもそうだったように。
自慢じゃないが、俺だってそれなりに女の子達と付き合ってきたし、やるこたやってきた。
でも、なんていうか、俺は本当の意味でそういう気が起きた事はなかったんじゃないかと思い始めた。
んなようなことを真面目に考えていたら枕代わりの夜人の足が動いた。
「柊。しびれた」
「あー。すまん」
高校のころからだったか、俺は考え事をしたいときは何故か夜人の側で寝転んでするようになった。
さすがに人前ではしないが、こうあることに互いに慣れてしまっている。
「なぁ、夜人。おまえ、誕生日いらねぇの?」
「……あ」
「いらないのか。そうか……うぉっ」
急に眼前が夜人の手によって暗くなる。
「いる」
「……何がいい?」
ほのかに温かい手が気持ち良くて眠気が差す。
「ぁー……」
「いー?」
「……ぅー」
「えー?」
「………………柊がオレが喜ぶと思うもの」
なにいってるんだこの男は。
ファーストインスピレーションでマンション出てきたぞ?
「わかったよ。考えてみる」
眠いながらも夜人が頷くのが見えた。
げー考えつかないし。
「……あのさ」
「あ?」
再び膝の上でまどろみ始めようとすると。上から声が降ってくる。
「この間、なにか奈千佳さんとあったのか?}
「はぁ?!」
なにかって何だよ。
「……あ。あーあー。あはははははは」
「な、笑っ?!」
「あれか、まぁあれだ」
「なんだよ」
「簡単に言うとキスな」
「き」
……意地悪すぎたか?固まっちまったよ。
「し、たの。でしょうか?」
やば。おもしれぇ。
「したよ」
手にだけど。
「 」
口がパクパクしてらーおもしれー
ってもしかして、信じてんのかこいつ。これだけ俺を見てきて。おいおいおいおい。
「夜人?」
「え、あ。うん。ちょっと意外だっただけ」
むかっ
「それだけ?」
「え、あ。まあ」
むかむかっ
「寝る」
起き上がり、ぼさぼさになった髪を頭を振って直す。
「え、ちょ。柊?」
むかついた
なににって
アイツ以外の人間に
俺がキスすると
……え?